先日「リトアニア人の彼氏が日本でどんなものを買ったのか」という、わりとどうでもいいかもしれない情報をリポートしたのですが、日本にいる私も「コレはリトアニアで買いたい」というものがありまして、そのうちの一つがバッグです。リトアニア製じゃなくてもいいのです。中国製でもイタリア製でも、リトアニアのお店に置いてあるものが買いたいのです。それはなぜかというと、リトアニア人のバッグセンスが好きだからです。

 リトアニア人は何よりもまずかっちりとして清潔感のあるバッグが好きです。合皮や本革で作られていて、生地に厚みと張りがあり、シワがなく、モノを入れても形が崩れないようなバッグです。 生地の端もしっかり縫ってあって、縫わずにそのままにしておくデザイン(いわゆる「切りっぱなし」)はほとんど見かけません。色は黒、茶、紺、白あたりが多く、スタッズやリボンなどの余計な装飾はなく、マチがしっかりとあって安定感のある形をしており、(防犯上の理由でしょうが)口がチャックや金具できちんと締まるハンドバッグが多いです。これは10代、20代の若い女性にも言えることで、イケイケなファッションの女の子たちが意外なほど保守的なバッグを持っているので驚くことが多かったです。特に印象に残ったのはヴィリニュス駅近くの長距離バスターミナルで見かけた20歳くらいの細見の女の子で、ロングヘアに膝丈のワンピースでいかにもリア充女子大生っぽい、日本だったらサマンサタバサ持ってそうなイケイケな感じだったのですが、手に持ってたバッグが茶色のド渋いトラベルバッグで、重厚感のあるデザインに見入ってしまうと同時に、このイケイケの女の子がいったいどういう思考回路でコレを選んだのだろう・・・・と本当に不思議な気がしました。日本人の基準から考えるとリトアニアの女の子のバッグセンスはかなり大人びていると思います。
(↓これを全部茶色のレザーにした感じでした)
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 実際にどんなバッグを持っている人が多いのか、写真があれば手っ取り早く伝えられるのですが、残念ながら無いので(ファッションスナップにちょっと写りこんではいるが)、リトアニアでも店舗を出しているファッションブランド・ZARAののサイトに載っているバッグがリトアニアで売れるか売れないかをブログ主が勝手に予想してみることで、リトアニア人のセンスを間接的に伝えたいと思います。

 まず売れなさそうなバッグから。こういう生地がくたっとしてるのと余計な飾りが多いバッグは絶対売れないと思います。とにかく清潔感がないとダメなんです。中年以上になると柔らかい皮でシャーリングを作ってアクセントにしてるようなバッグも持つようになりますが、もうちょっとエレガントで女性的な感じなんですよね~。
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 最近多いですが、こういう切りっぱなしも売れなさそう。リトアニア人的には端までしっかり縫ってないと落ち着かないと思う。あと同じく最近流行?してる、細ーい持ち手。これも防犯上もよろしくないのでリトアニア女性は避けそうです。(持ち手が細いのは日本でも不安だけど・・・)
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 逆に、絶対売れる!という鉄板のバッグはこれ。生地にハリがあって、かっちり、シンプルなバッグです。ついでにマチがしっかりあって安定した形のもの。こういうバッグは年代を問わずいろんな女性が持っています。
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 ポーチみたいな小さいショルダーバッグもかっちりしたものだと若い子にウケそう。右下のは蓋が切りっぱなしな上に装飾過剰なのでどうかな~という感じはしますが。
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 それにしても、こうして見ると最近のブランドって似たり寄ったりなデザインが多いですね。リトアニアの街中で見たバッグはシルエットや持ち手、開け口のデザインももっと多様だったのですが。ついでなのでグーグルの画像検索で見つけたバッグでリトアニア人が持ってそうなものを紹介しますね。

 こんな感じの安定感のあるシルエットは人気がありました。4枚とも30~40代以上の女性が持ってるイメージです。姿勢のいいリトアニア女性が持つと気品があって本当に素敵なんですよ・・・。
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 こういう会社勤めの人が持ってるような四角いトートバッグ(?)もよく見るとそれぞれにデザインが違って面白かったですね~。そして例外なくちょっと控えめでお上品なデザインが多いという・・・リトアニアマジック・・・。
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 ちなみに、ここまで女性の話をしてきましたが、男性が持つ会社用のバッグにも日本とは全く違う傾向がありました。日本ではナイロンのこういうバッグを持ってる人が多いですよね。軽くてポケットがたくさんあり、機能性重視な感じです。
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 ところが、リトアニアではこういうバッグを持ってる人は全くといっていいほど見かけません。↓のような皮や合皮でできた昔ながらの仕事カバンを持ってる人ばかりです。
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 リトアニア男性もバッグに関しては女性と同様に保守的な傾向があるみたいです。こういう形じゃないとビジネス上不利になるとか、そういう事情もあるのかな?ガリューナイビジネスパークに行くとこういうバッグの専門店もいくつかあり、日本ではあまり見ないのでけっこう新鮮で、「1個ほしいな~」と思いながら見て回った記憶があります。本革でも安いのだと100ユーロくらいでした。

 そういえば価格のことは全然書いてませんでしたが、リトアニアはバッグの品質の割に値段が安いんですよね。日本のバッグと同じくほとんどは中国製なのですが、人件費の関係なのか、日本で買ったら2、3万はするだろうというバッグが1万円程度で売られていたりします。下の写真の端に写ってるのはリトアニアのショッピングモールでたまたまいいのを見つけて彼が買ってくれたイギリスのブランドのバッグですが、本革で作りもしっかりしてて、綺麗な裏地もついてて、日本で買ったら1万円くらいはしそうなのですが、実際の値段は確か30ユーロくらいでした。デザインもどんぴしゃなので日本に帰ってきてからも愛用してます。
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 もしリトアニアに行く機会があったらバッグに注目してみてくださいね。